家電

2012年2月8日水曜日

ヒートプロテック「あつべんクン」 ~ACアダプターで加熱するアツアツお弁当箱


冬は温かいお弁当を食べたいので、寒くなると保温タイプの弁当箱を利用している。お弁当を温めるのなら電子レンジを使えば済むことだが、会社には1台しか電子レンジがない上に、なかなか温まらない古いタイプのものなので、とても面倒。

 そこで、朝詰めたごはんとおかずを温かく保ってくれる保温弁当箱を探していたところ、コンセントから電源をとって、弁当箱そのものを加熱する弁当箱、ヒートプロテックの「あつべんクン」を発見しました。

■ 遠赤外線面相発熱体を使用。1回の加温約70分の電気代は約0.6円

 あつべんクンは、付属のACアダプターでコンセントから電源をとり、お弁当箱そのものを温めることができる弁当箱だ。ほかにも場所や用途に応じて、自動車のシガーライターから使える「DCアダプターセット」、場所を問わず使える「充電式リチウムイオンバッテリーキットセット」も用意されている。

 お弁当箱の本体サイズは、160×100×90mm(幅×奥行き×高さ)。食後は重ねられるので高さが70mmとコンパクトになる。本体は上段と下段の2段に分かれており、容量は、上段の容器が220ml、下段の容器が360mlで、下段に入るごはんは、お茶碗約1.8杯分程度だ。

 加熱は、下段の容器に付いている銀色の発熱プレートで行なう。発熱プレートは、電熱線ではなく遠赤外線面相発熱体を採用しており、食材を均一に温め、設定温度以上に温度が上昇することを防ぐ効果があるという。上段の容器は下段の余熱で温まるしくみだ。


 使うにはまず、付属のACアダプターであつべんクンを繋ぐ。コンセントに差し込むと、自動的に加熱が始まり、70分ほどで、発熱プレートが最高の75~85℃まで温まる。食べる際には電源プラグと給電プラグを抜く。この70分の加温にかかる電気代は、わずか約0.6円という。

 給電プラグを抜いた後も、しばらくは発熱プレートが高温の状態が続く。そのままにしておくと下段に入れたごはんが乾燥して硬くなってしまうから注意したい。

上段容器におかず、下段容器にごはんを詰めた



 もし、長時間加熱しておく場合には、ごはんをラップで包んでおくことをおすすめする。そうすることで、長時間加熱していても、しっとりとして炊きたてのようなアツアツごはんが食べられる。


バンドやお弁当袋が付属していないのは残念。
電源ケーブルを忘れずに持って行く


■ 冷凍食品もそのまま入れておけば、食べる頃にはアツアツに

 加熱中、お弁当箱自体はそれほど熱くならなかった。フタの部分を持った時にも、熱いと感じない。

 70分後に計測したごはんの中心部の温度は72.3℃。一般的においしいといわれるごはんの適温は60~70℃と言われているが、かなりアツアツでおいしい。あまりにも熱いので、食べたときに「あつっ! 」と口走ってしまったほどだ。特に発熱プレートに近い底の部分は高温になっている。


想像以上に熱くてビックリ!
アツアツでおいしい


 気になったのは、加熱時間だ。加熱には1時間以上かかるので、その間ずっとお弁当箱をデスクに出して加温しておくのはちょっと気が引ける点だ。対策として、延長ケーブルを引き、あつべんクンは会社の引き出しに入れて加熱することにした。

 また、あつべんクンのフタはかぶせるだけのタイプなので、持つときに注意が必要だ。上のフタだけを持つと下段ははずれてしまう。できれば、専用のゴムバンドも付けてほしかった。

 なお、下段が飯器となっているが、入れる食材はごはんに限らず、温めたいものを入れればよい。カレーやシチュー、または冷凍食品など、おかずを温めたい場合は下段に入れる。

 試しに冷凍カニクリームコロッケを、解凍せずにそのまま下段に入れた。昼食時にあつべんクンを加熱すると、中までしっかり温まっていた。朝の忙しい時間に、冷凍食品を解凍してから弁当箱に詰め込む手間が省けて非常にラクだ。


冷凍食品もそのまま入れられる。今回はカニクリームコロッケ。コロッケもアツアツに!ただ、フタをしたまま加熱されるため、残念ながらサクッとした食感はない
 こんなに熱くなるのでは、半熟卵を入れたら完全なゆで卵になってしまうのだろうか。心配しながらも試してみたところ、半熟卵はそのままだった。底に接触している白身の部分は熱いものの、黄身に火を通すほどの火力ではないようだ。

< 別の日には、アツアツのカレーが食べたくて、ルーを下段に入れて持参した。あつべんクンは密閉容器ではないため、ニオイ対策も兼ねて本体をラップに包んだが、スッポリかぶさるフタのおかげか、加温中にもカレーのニオイはそれほど気にならなかった。  またカレーのような汁物は、上の方がぬるくなりがちなので、少し長めに加温し、よく混ぜてから食べることをおすすめしたい。  上段に入れたごはんの温度がどうなったかというと、31℃まで温まっていた。冷たくはないが、特に温かいわけでもない。下の容器に入れた食材がこれほどアツアツになるのだから、もう少し容器を工夫して、上段まで熱が伝わりやすくなるとさらに良いと思う。  あつべんクン26_s.jpg以前使っていた保温弁当箱は、最高でも58℃前後。しかも、ごはんを入れる前に容器を熱湯で温め、再度ごはんを電子レンジで加熱して容器に入れるといった手間があった。あつべんクンなら詰めるだけなので、忙しい朝の時間でも、そのまま入れられる。

 容量に関しては、成人男性でも十分な分量だろう。下段一杯にごはんをいれると茶碗約1.8杯分になるので、女性には少々多すぎるかもしれない。個人的にはいつも下段におかずを入れて、ホカホカのおかずを楽しんでいる。

■ 電子レンジに向かない食材も温められるので便利

 あつべんクンは、電子レンジに向かない食材もしっかり温められるのも嬉しい。電子レンジで卵やたらこ、豚の角煮などを加熱しすぎると、飛び散ってしまうことがある。また、カレーなどはラップをしないで温めると、庫内にニオイが残って気になる。あつべんクンは、発熱プレートで加熱するので、そういった心配を一切しなくていいので、気がラクだ。

 一度あつべんクンの温かさを体感してしまうと、これまで使っていた保温弁当箱では物足りなくなるほど。ACアダプターはオフィスに置きっぱなしで、毎日お弁当本体だけ持ち歩いているので、荷物もそれほどかさばるわけではない。

 また、あつべんクンはパーツが少なく、毎日洗うのがラクな点も嬉しい。

 あつべんクンは、冒頭にも触れたように、今回使ったオフィス向けのACアダプター付きタイプのほかにも、車移動が多い方にはDCアダプターセット、外で気楽にアツアツごはんを食べたいという方には充電式リチウムイオンバッテリーキットセットも用意されている。食べる場所に合わせて電源を選択し、出先でアツアツのお弁当を味わってみてはいかがだろうか。

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