家電大手各社が、一般家庭向けの“節電指南”に乗り出した。関西電力が15%程度の節電を要請するなど、家庭でもピーク時の消費電力削減が求められるなか、消費量が大きいエアコンを中心に、効率の良い使い方をアドバイスし、自社製品の普及につなげる考えだ。
★除湿と冷房、どっちがお得?
「フィルターを掃除してますか。2週間に1回すれば、約5%の節電になりますよ」
空調機器大手のダイキン工業は2日、休日の人出でにぎわう阪急梅田駅(大阪市北区)で、家庭での節電のノウハウを分かりやすく伝えるイベントを開催。通りかかった主婦らも、同社社員の言葉に思わず足を止め、節電志向の高さをうかがわせた。
また、パナソニックは家電の節電に関する問い合わせに応じる専用ダイヤル「節電ホットライン」を7月から開設。東日本大震災以降、既存の顧客相談センターに「冷房と除湿はどちらが節電になりますか」などとの質問が相次いだため、節電専門の窓口を設け対応を強化した。
このほか、シャープや三菱電機も、ホームページ上に節電方法を具体的に紹介するコーナーを設けるなど、消費者向けのサービスを拡充している。
★午後2時には消費電力の50%超
資源エネルギー庁によると、家庭の平均消費電力のうちエアコンの割合は通常約25%。だが、需要がピークとなる夏の午後2時ごろは、気温上昇により50%以上に達しており、エアコンの節電は大きな課題だ。
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